運命はいつだって、そこにあった
「ん……」
「大丈夫か?」
えっと……???
何があったんだっけ……。
「うん……」
「よかった……。なんかオレ、思い出してくれないことにカッとなって……」
あ……そうだ…………。
私……、そうか、思い出しちゃったんだ。
封印してた過去を……。
「別に・・いいよ。そんなマジになって反省しなくても。アンタ悪魔なんだし。」
「!!!!!」
わざとそっけない態度をとる。
だって、あんな過去思い出した後、親しげに話すなんて無理!!
その態度に悪魔はちょっと悲しそうな表情を浮かべる。
「オレは……悪魔だけど……、天使ちゃん言ってくれたじゃん。」
なんか言ったけ……
「天使の心、思い出してきてるんだ。オレは。だから……その…………。」
「罪悪感でもわいたって?」
「……」
「意味わかんない。アンタのこと、ほんっっっとわかんない!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
そういうだけ言って、私はプイと部屋を出た。
そしてそのまま、外に出た。
痛いほど悪魔の視線を感じながら。
ううん、”リア”のその想いを心に抱えながら。
そして、過去を引きずったままの私に追われながら。
01エンド
2009/5/6 : 加筆修正