運命はいつだって、そこにあった
「―……ッ」
泣き崩れて、ボロボロだった。
今は一人になりたかった。
誰もいないこの場所で、只管泣き続けた。
授業なんて、出る気分じゃなかった。
リアと会うのが嫌だった。
ディアの本当の姿は・・・リアだった。
今までの苦労って一体何?
私は散々、このディアのために、悪魔になってしまったディアを―…。
だけどそのディアはリアで―…?
わからない。
全然、わからない。
理解できないよ―……。
変わり果てた姿
黒い羽
赤い目
悪魔。
天使。
本当の姿が
悪魔。
私が好きだった天使の貴方は
本当は悪魔の貴方だった。
失望。
なのに
なんで?
私の心が
リアに向いている。
鼓動があがる。
好きなんかじゃない。
そう、思いたかった。
でも、鼓動は止まらなくて。
私はリアの事が好きなのだろうか?
それとも、天使だったディア……リアが好きだったのか?
今はまだ、答えが見つからないから……
辛すぎる。
苦い恋は……悲しすぎる。
02エンド
2009/5/6 : 加筆修正