0Life : プロローグ

04

―………それから、数百年の月日が経って、そんなお話が民話として話されるようになった頃。
幾多 空(いくたそら)は、普通では在り得ない生活を送っていた。

「ちょっと、そこで喧嘩しないでよ!あ!!あたしのポテチ食べたでしょ?!バカ!!!」

―……自室で。

「食べた食べたァ!美味かったけど、やっぱ空の方が―……」

―……"狼"の、獲物を捕らえる時のような顔。

「おいお前!んな事許すか!!空は喰わせねぇからな!!」

―……"鬼"が居る間の空気。

「んもう!!2人とも、いつになったら"民話"に還ってくれるの?!」

これは、ただの一般人と、鬼と狼が混ざりこんだ、


非日常のお話。


04 -end-
2009/5/14 : 加筆修正