その日から、平凡な日常と引き換えに、非日常な毎日がやってきた。
―………それから、数百年の月日が経って、そんなお話が民話として話されるようになった頃。
「ちょっと、そこで喧嘩しないでよ!あ!!あたしのポテチ食べたでしょ?!バカ!!!」
―……自室で。
「食べた食べたァ!美味かったけど、やっぱ空の方が―……」
―……"狼"の、獲物を捕らえる時のような顔。
「おいお前!んな事許すか!!空は喰わせねぇからな!!」
―……"鬼"が居る間の空気。
「んもう!!2人とも、いつになったら"民話"に還ってくれるの?!」
これは、ただの一般人と、鬼と狼が混ざりこんだ、
非日常のお話。
04 -end-
2009/5/14 : 加筆修正