運命はいつだって、そこにあった
その日の夜。
寝ようと思い、ベッドにもぐりこんだ。
真夏は36度を過ぎる為、クーラーは必需品。
でも、私のこの家は、私の魔法によってできているから、
クーラーをかけなくても、とてもすずしく居心地がいい。
さぁ、寝よう、と思ったときだ。
「天使ちゃーんっ!オレんとこ布団ないからこっちで寝るっ!!!」
意味不明発言!!!
「はぁ?!ムリに決まってんだろこのドアホ極悪悪魔め!」
ベッドに入り込もうとする悪魔を一蹴り。
「それはひどいっしょー。せっかくいっしょにすごすんだし、照れるなよー!」
笑顔でそんなこと言わないでよ。
心が揺らぐことはない。
ただ、悪魔に天使の心を思い出させるだけ。
でも、とてもとても難しい。
だって―……
こんな性格のおちゃらけ極悪悪魔だから
03エンド
2009/5/6 : 加筆修正