オマケ

01

「だぁぁぁっ重いー!!!!」
「あんた男でしょ!もうちょっとしっかりしてよ!!!」

テンです。
私達、テンとリアは、今日、めでたく初デートに来ています。
ここは、天界デパート。
今まで人間界にいて買えなかったモノを買いに来たの。

「女っていう生き物は、どーしてこう、買い物でここまでの量を買うんだ?絶対多いって……」
「カーーーーーツ!!!!!!!」


ビシッ!


「いってぇえええええっ!!!!!!!!!!!!!」

ビンタ炸裂。

「買い物は、得したもん勝ちなの。いい?!」
「……はぁ。」

リアは、大げさなため息をついた。
買い物は久しぶり。ほんっとーに、楽しい。
もちろん、買い物がスキってのもあるけど、それだけじゃない。

「リアがいるからだよ」
「え?」
「なんでもなーーーいッ♪」

ぽそ、と呟いたコトバに、聞き返してきたリア。
このことは、ヒミツにする。

てくてくてく、と、デパートの中を歩いていた。
すると、一店の宝石店を見つけた。

「わ―……綺麗……」

思わずうっとりしてしまうくらいの輝きをする宝石。
値段、約1000万円。

「た……高…………」

私は、そう声を漏らした。

「そーだなぁ。それよりさ、オレらの初デートを記念して、何か買ってやるよ!!!」

リアの提案に、のった!

「うん、うん!それ、いい!!」

私は、とても嬉しかった。
こうして好きな人と、また一緒にいられることが。

「何がいい?」
「リアが買ってくれるんだったら、なんでもいいよ!」

本音だった。
リアが買ってくれるものに、嬉しくないモノなんてない。

「わかった。じゃあ、楽しみにしててよ」
「えー?今買ってくれるんじゃないの?」

私が不満そうに言うと、リアはにっこり微笑み、「知らないほうが、プレゼントとしてはワクワクするだろ」と言った。


01エンド
2009/5/6 : 加筆修正