運命はいつだって、そこにあった
ちろちろちろ、と川が流れる音。
ちゅぴぴぴぴ、と鳥が鳴く声。
ああ、平和だなー、と、改めて実感した。
広い草原に、真っ白な羽ふたつ
「ねえ、リア。」
ふたりのてんし
「何?」
寝転びながら、リアに告げる。
「これから一緒に住もうよ。」
「テン―……いいのか?」
「うん。私も1人だし、前みたいに、一緒に。」
私はにっこりと微笑む。
"楽"を教えてくれたのは、ディアだったけど、"笑"を教えてくれたのは、リアだった。
"愛"を教えてくれたのは、ディアだったけど、"恋"を教えてくれたのは、リアだった。
「ありがとう―……テン。」
素直になるよ。
もう自分に嘘は吐かない。
「リア」
ずっとずっと、"好き"でいててくれた
「何?テン」
いつも傍にいてくれる貴方へ
「大好きだよ」
-てんしEND-
03エンド
2009/5/6 : 加筆修正