運命はいつだって、そこにあった
落ち着いてきたリアは 優しい瞳で 私を見つめる
「ずっと……ずっと好きだったんだ……。あの頃から。告白された頃から。」
えっ……。
どういうこと……???
だって……リアは……
私の告白に答えなかったジャン……
私の目が”?”になってるような気がした。
表情は常に”?”。
だって本当だもん。
何にもわかんない。
どういうこと?
なんで……
どうして……
「好き過ぎて……好き過ぎて何も言えなかったんだよ!本当は告白されて嬉しいのに……嬉しすぎて返事できなかったんだよ!!!!!」
「プッ」
何ソレ。
なんかかわいい。
「笑うことかよーーーっ!!!!!」
ちょっとこ怒り気味でリアは言う。
「オレ……天使ちゃんのこと、好きだから……、あの時弁当あんな風にしたんだよ……」
えっ……
意外な言葉に動揺する。
あの時みたいな”ドキン”という鼓動は聞こえない
けど あきらかに鼓動は上がっていた。
「…………………………、バカ。」
遅いんだよ?
なんで今頃?
私はとっくにリアのことを忘れて とっくにディアに恋してる。
なのに、なんで今さらそんな真実……?
本当にバカだよ……リア。
「今でも……好きなんだ…………。この想いはなくならない。」
何……それ。 何……よ。
「それがたとえ本気だとしても……私には好きな人がいる。だから―……」
「何言ってんの?天使ちゃん。」
「え?」
リアは私の言葉をさえぎり―……
「オレ悪魔なんでしょ?そんなことで諦めるわけねーじゃん♪」
はぁぁあああぃい?????!!!!!!!!!!!!!!
「ちょっ……何それっ……今だって私はディアのために……っ」
「だーかーらー!オレがいるんじゃん。」
はぁ???この男は一体何が言いたいんだ!!!
「オレが天使の心を全部思い出さなきゃディアって男は悪魔のまま。戻らない。」
そーだった…… 放心状態の私にもかまわずリアは話を続ける。
「つまり、オレが天使の心を全て思い出さなきゃ天使ちゃんとディアって男は引き裂かれる!オレ有利!」
何ぉ……そんなに……バッサリといわなくても……
時間はないのに、まだまだ続きそう。
このぉ!!!!
極悪悪魔!!!!!!
ばかやろーーーー!!!!
わーーーーんっ!!!!!
02エンド
2009/5/6 : 加筆修正