心を閉ざしてしまった女の子のぬいぐるみの恋

]幸せ

「くーま!!」



「おはよう!帰ってきてくれてありがとう!!!」

そこには、元気な姿の真衣ちゃんがいた。
どうして……?僕はあれから一歩も動いてないのに。

「もうオトコノコ達にいじめられないから、大丈夫なの!」

周りを見渡すと、川から拾われたぬいぐるみもいた。

「よーし!!今日も一日頑張るぞ!!!」

ああ、そうか。

「くま、今日も一日よろしくね!!」

真衣ちゃん。
僕はずっと、この幸せを望んでいたのかもしれない。

「真衣ー!早くきなさい。朝ごはんできてるわよ!」

「はーい!」

家族でテーブルを囲んで、仲良く食事をしている光景は
ほほえましくて


やっと掴み取れた、"幸せ"を感じた。


]エンド
2009/5/6 : 加筆修正